話というのはなんだ？
ノイマン少尉…。

そ、そのお…。
バジルール中尉の下で
働くようになってもうかなり
経ちますね。

そうだな…。

その間、色んなことを
学ばせて頂きました…。
書類の書き方から
戦場での哲学まで。
色んなことを。

ああ、ほんとうに。
いろんなことがあった。
中でも君は優秀な方だったと思うぞ。

そ、その。
ここまで生き延びてこれたのは
単に自分の能力のおかげだとは
思っておりません…！

どういうことだ…？

あ、あなたへの特別な感情が
あったからであります！！

な、何を言うんだ。
少尉…。

あなたを守りたい。
あなたを大切にしたいという想いが
自分を生き残らせたと思っております！

しょ…少尉…。
任務中にそのような感情を
持ち出すのは…。

僕は軍人である前に男です！
この先も、生き延びられるかどうか
わかりません

…しょ…少尉点。
だが、その説明では、
理論が矛盾するのではないか？

えっ…？

つまり…その…
今まで、私を想ってくれたから
生き延びたのなら、
これからも、その気持ちを…
持ち続けてくれないのか？

も、もちろんであります。
これすらもずっと、ずっと…。
…ってことは！？

…、女の方が階級が上だと
何かとやりにくいかもしれないが…
その…。

中尉……！！

軍のことしか知らない
不器用な女だが…
それでもよかったら…。

…これから…。
これから、二人で会うときは…
名前で呼んでいいですか？

ええ…いいわ

少尉。
任務中にそのような話を
持ち出すのは感心せんな。

あ、いえ…
それは…。

私の気を引こうとして
学生たちを使って
あれこれ動いていたみたいだが…。
作戦を立てるにしても
あちらこちらにスキがあっては
前線で死ぬぞ。
そこに隠れているんだろう？
出て来い！

あちゃー…。
す、すいません。

ご、ごめんなさい…。

悪気はなかったんですが…。

すいません…。

まったく…
学生の恋愛話じゃあるまいし…。
第一、私はコソコソするのが
一番嫌いだ。
やるならもっと堂々とっ…！

えっ…？
ってことは？

あ、いや、やり方のことを　　　（顔真っ赤です）
言っているだけだ。
そこでよく反省しろ！

あ、中尉…。

でね、今の話からすると…。

告白の返事はNOじゃないってこと？

そうよね…。
よかったじゃないですか
まだ可能性がありますよ　ノイマン少尉！

あ、いや、まあ…。
そういうことになるのかな…？

今回は失敗しちゃったけど
次はもっと上手くやりましょう！

え〜っ！
またやるのぉ〜？もう、こりごりだよ…。

私は…、
とうとう解らなくなりました…。
艦長として…軍人として…

探せばいいわ。私たちと一緒にっ！

艦長…！

おかえり…ナタル。