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「結局のところ、あの子が自分の子どもだと思うといろいろと頭も痛くなるがキラの姪だと思うと妙に納得できるんだ」
カガリのセリフにアスランはあからさまに顔をしかめた。
「それはどういうことだ？」
「そのまんまさ。アリスはわたしたちによく似た可愛い娘だ。思うところがあるとすれば、あの子の性格がキラに似通った部分があるということだ」
「……………あのなぁ…。オレは一瞬おまえの浮気を疑いたくなったぞ」
「なんでそうなる。おまえがいるのにどうして自分の弟と浮気をする必要がある」
むすっとしてカガリは言い返す。
「悪かった。オレが全面的に悪かった」
素早く降参するのが円満のコツとばかりにアスランは両手を上げる。
睨み付けていたカガリも引きずる必要はないと笑顔を作ると夫の頬に口づける。
「そうだよ。おまえが悪い」
耳元で囁く妻の身体をアスランは優しく抱きしめる。
「でもなぁ…。キラに似ているってのは考え物だぞ。悪い男にひかからなければいいが…」
微妙に女運のない義弟を思いアスランはため息を吐く。
「それは大丈夫じゃないか」
「どうしてだ？」
「わたしの娘だからだ」
自信有りげなその様子にアスランは思わず吹き出す。
「そうだよな。オレたちの娘だしな」
END
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